久しぶりに、笑って泣ける、自信を持ってオススメできる1作と出会った。
私は良い映画を見つけると、映画好きな母にBlu-rayを贈るようにしている。今回も、鑑賞後の余韻が残る中、早速母に速達でディスクを贈った。
ストーリーもさることながら、キャスティングが素晴らしいこの映画。ここまで配役が成功している映画は長らく観ていない。今回は登場人物の顔ぶれを見ていこう。
まずは、『"家族"とは、表面的な親切では成り立たないんだ』、ということを演技力の高さで力強く教えてくれた2人、ローズ・バーン(Rose Byrne)とマーク・ウォールバーグ(Mark Wahlberg)に拍手を送りたい。
そして、新しくできた孫たちに、たくさんの愛情を降り注ぐ、おばあちゃん役のマーゴ・マーティンデイル(Margo Martindale)。ドスの利いた声だけど、登場すると和んでしまう、ムードメーカー的グランドマを演じた。
喜怒哀楽が大爆発 |
さあ、そして実力派女優、オクタヴィア・スペンサー(Octavia Spencer)。慈悲深く、ユーモアもあるソーシャルワーカー役。さまざまな映画やドラマで活躍中。
実力派女優のオクタヴィア・スペンサー(右) |
最後にご近所さんとして出てくる彼女。あれ?見たことあるぞ・・・と数秒間。そうだ、スクール・オブ・ロック(The School of Rock (2003))の校長先生だ!彼女だと分かった瞬間、懐かしいさでいっぱいに。まだまだ現役で演じてらっしゃるのですね。
『この映画のキャスティング担当したの一体誰ですか?』と皆が気になるところだろうから、紹介しておく。Sheila Jaffe(シェイラ・ジャフィ)という女性で、コメディ映画のテッド(Ted (2012))や、HBOのキャスティングを担当する傍ら、里親団体の代表を務めているようだ。彼女自身も11歳のときに自分が養子だと気づいたという。
私のアメリカ人の白人の友人で、アジア系の妹を持つ男性がいる。この映画を観てから、『きっと経験した人にしか分からない困難を、家族で乗り越えてきたんだろうな』、と実感したことだった。
日本で、養子というシステムはアメリカほど普遍的でないけれど、だからこそ新しい価値観や文化に触れる良い機会であるので、一度観てみるのはどうだろうか。鑑賞後、誰かに幸せをおすそ分けしたくなる、そんな映画である。
母から、『映画、良かった!』とショートメールが来て、笑顔になったのだった。
▼母に贈ったBlu-ray
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